[2026.04.15] 住友電気工業 様 Japan Mobility Show 2025 ご出展サポート

なぜ“火星”だったのか? 住友電工グループの技術力を「未来の生活」として描いた理由

Japan Mobility Show 2025 ご出展サポート

Japan Mobility Show 2025(以下、JMS)は、自動車やモビリティ分野にとどまらず、エネルギー、インフラ、テクノロジーなど、「移動」を起点とした未来社会を提示する国内最大級の展示会です。
各社が最先端の技術やビジョンを発信する場として、多くの企業が出展し、会場には、業界関係者だけでなく、車ファンや若者からファミリー層まで、幅広い来場者が集まります。

本記事では、JMSという舞台で、住友電工グループ様からの依頼に対して、なぜサクラインターナショナルが「火星」というテーマを選び、どのように、その技術力と信頼性を体験として伝えたのか、——そのブースづくりの考え方と具体的な演出について、ご紹介いたします。
CONTENTS
なぜ「火星」だったのか?

「え、火星?」「ここは何の展示なんだろう?」

ブースの正体を即座に説明しないことで生まれる疑問が、来場者の関心を引き、自然と足を止めさせます。
JMSでは、「クルマ」「EV」「次世代移動手段」といった要素にばかり、注目が集まりがちです。
しかし私たちは、モビリティの先にあるのは、人の“移動”そのものではなく、人の“生活(くらし)”ではないかと考えました。

もし人類が火星で暮らすとしたら、必要になるのは、エネルギー、通信、インフラ、そして、居住空間。 それらはすべて、住友電工グループ様が長年培ってきた技術領域と重なります。

火星という極限環境だからこそ、「この技術がなければ、人の生活は成り立たない」という価値が、説明をせずとも直感的に伝わります。 技術を羅列するのではなく、技術を活用した「火星」での未来生活を疑似体験として提示すること。 それが、住友電工グループ様に、ご提案したコンセプトの核心でした。

世界観と技術が一体となった空間設計

本ブースの「異質さ」は、奇抜さではなく、火星を想起させる一貫した世界観にあります。空間演出からスタッフのユニフォームに至るまで、全て統一することで、会場内で際立つ存在となることを目指しました。

ブースの中心には、ドーム型の居住棟をモチーフにした構造物を配置し、未来感のあるデザインや、オレンジを基調とした火星の居住地をイメージしたグラフィックを展開しました。 さらに、住友電工グループ様の蓄電池や太陽光パネル、水循環システムといった技術展示を組み合わせ、過酷な環境下でも安心して暮らせる火星生活を表現いたしました。

世界観と技術が一体となった空間設計

また、ドーム型の壁面には透過モニターを設け、火星の天候や環境データ、地球との通信状況を表示しました。 エネルギー供給や環境制御、通信が連動して機能する様子を可視化することで、住友電工グループ様の技術が支える持続可能な火星での暮らしを、体験として伝える構成としました。

世界観と技術が一体となった空間設計
火星を“体験”するコンテンツで、会場に広がる一体感
コンテンツ1:火星でJUMP!

火星でJUMP!

体験コンテンツの中核となったのが、「火星でJUMP!」です。 会期中の数日間は、指定時間に、住友電工グループ様のアスリートである「住友電工陸上競技部」と「女子ラグビーチーム『PEARLS』」の皆様にも、ご参加いただき、来場者と一緒に挑戦する企画としました。

本コンテンツは、火星の重力環境をシミュレーションしたジャンプ体験型ゲームです。 高くジャンプするほど遠くまで跳ぶことができ、その到達距離を競います。開発段階から住友電工グループ様と綿密な検討を重ね、キャラクターの絵柄(懐かしのドット絵)や動き、ルール、演出(BGMなど)を調整しました。開発メンバーは自社内で繰り返しテストを行い、カメラに人が3人以上写っている状況でもプレイ可能かどうかなどの検証を行い、実際にカメラの前でジャンプしながら改良を進めました。

当日は、お子様の参加者が多く見られ、アスリートの方々も本気で挑戦する姿が印象的でした。 世代を超えて参加者が同じ体験を共有することで、ブース全体に一体感が生まれました。

 

火星でJUMP!に挑戦したアスリート

 

コンテンツ2:スタンプを集めて通信システムを起動せよ!

スタンプを集めて通信システムを起動せよ!

もう一つの体験コンテンツとして、ブース内を周遊しながら参加できるデジタルスタンプラリーを展開しました。 「スタンプを集めて通信システムを起動せよ!」というストーリー設定のもと、来場者はブース内に設置された各パネルのQRコードを読み取りながらスタンプを集めていきます。

すべてのスタンプを取得すると、火星と地球をつなぐ通信システムが起動する演出を用意しました。 展示を順に体験しながら自然とブース全体を回遊できるよう、導線とコンテンツを連動させた設計としました。

 

体験コンテンツを支えた、自社IT開発

「火星でJUMP!」およびデジタルスタンプラリーの両コンテンツは、いずれも私たちのITチームによる自社開発です。 サクラインターナショナルでは、年間何百件もの展示会・イベント業務を手がけており、現場で本当に求められる仕様や、避けられない制約条件などを熟知しています。日頃から、その知見を開発に直接フィードバックして、システム開発やアプリ開発を行っていることが、自社開発の最大の強みです。

たとえば「火星でJUMP!」では、従来Kinectなどの専用センサーが必要だった体の動き検出を、カメラによる画像認識だけで実現しました。 専用機材が不要になることで、導入コストを大幅に抑えながら、体験型コンテンツとしての没入感はそのまま維持できます。 また、展示空間のストーリーや世界観と連動したシステム設計・ビジュアル設計を行うことで、ブース全体の世界観と自然に一体化した体験を実現しました。

体験コンテンツを支えた、自社IT開発

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展示会を、記憶に残る体験へ

本ブースは、単に要件を満たすために、つくられたものではありません。 住友電工グループ様に寄り添い、その技術力とビジョンとを深く理解した上で、最適な表現を私たちから提案し、設計・デザインを進めました。 技術、ストーリー、体験を一つにつなぎ、来場者の記憶に残る空間をつくること——それが私たち、サクラインターナショナルの役割です。

展示会で成果を上げるために重要なのは、単に規模を大きく見せることではありません。出展しても来場者が集まりにくい、技術や強みが十分に伝わらない、他社との差別化に課題を感じている——そのような場合には、ぜひ一度ご相談ください。 「展示する」から「体験として記憶に残す」展示へ。次の一歩を、私たちが共に考えます。

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